明日エアコンを取り付ける予定だったお客様が、昨日亡くなられました。
高齢ではありましたが、いつものように自転車で。
『おおっ、部屋のエアコン古いんで、効かないし、そろそろ入替えてくれや！』
と自転車も降りずに、通りがけに声を掛けてくれました。　

そうは言っても、どういう機種で、予算はいくらなのか、相談しなければいけないので訪問。
機種を決め、値段を決め、工事の日程を決めました。
ほんの４日前の事。　

いつも行くと、戦争の話しで持ちきり。　軍隊生活か染み込んでいるのでしょう、
背筋はまっすぐで、奥さんもいらっしゃいますが、身の回りの事は自分で行って
いました。

ここ半年、姿を見なかったので、入院でもしたのかな？と心配していた矢先、
自転車で『おおっ・・』といつものように現れたので、安心した所でした。

・・・それが急に。　

今思えば、最後に顔を見せに来てくれたのかも知れません。　

私の頭の中では、口に唾をためながら、戦争体験を熱心に語る、あのじいちゃん
の顔が離れません。　

ご冥福をお祈り申し上げます。