こういう仕事をしていると、普段は入る事ができないような店にも入る事が出来る。
一回行けば一人3万円以上するような高級料理屋さんにも仕事として訪れた事がある。
サラリーマンをやめてこの業界に入って早々の頃、高級すし店に照明の修理でうかがった事があった。
何も知らないぺーぺーの頃。
『コンニチハ~電気の修理に来ました』と入ったら。
『あなたねぇ、こういう時はこっちから入っちゃダメなのよ』と女将さんから怒られてしまった。
怖い怒られ方ではなく世間知らずの小僧に正しい接客の仕方を教える口調で怒られた。
『勝手口があるからあちらから入っていらっしゃい』と一度外に出て別の入口から入るように指示された。
それ以来、この店に行くときはきちんと勝手口から入るようになったし、別の店でも勝手口があればそちらから入るよう心がけるようになった。
その後、このお店の女将さんも大将も、何回か訪問しているうちに私を気に入ってくれた。
高級店だからお店には食べに来れないけど、お土産なら定額な商品があるので、時々自分のご褒美に仕事をしながらお土産を注文するときもあった。勝手口からだけど。
それでも、照明スイッチの修理4,000円に、お土産の料理が8000円と言う時も。
ある時、大将に言われた。
『たまには、彼女連れて、正面から堂々と入って来い』と。
『心配すんな、勘定は適当にヤッテヤル』 と。
こちらのフトコロ事情も考えてくれる優しい大将だった。
とは言っても、一緒に行く人もいなければ、適当にヤッテヤルと言われても、二人で行けば、片手分は財布に入れていかなければならない。
『そのウチに』とお茶をにごして私は答えていた。
先日、あの店があった場所のすぐ近くで工事を行った。
『あの店があった場所・・・』
この辺に確か?勝手口があったよな?
想い出すなぁ、あの大将。
建て替えられて、そこには姿も形も無い『勝手口』が私の眼には映っていました。
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