亀戸で商売して嬉しい事、お客様は神様じゃないけど、神様に思えた出来事

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社長である父は喉頭がんで声帯を摘出しました。 つんく♂と同じです。 

定期的に病院へ通院してます。 

いつもタクシーで母と行っています。(自分では歩く事がままならないので)

数年前の出来事ですが、社長が退院して初めて病院へ行く時にお客のご厚意が神様のように思えた出来事を再投稿します。 

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その日は社チョーが退院して一週間後の経過を見る為入院していた病院へ行く日でした。

受付時間は朝の8時9分。 と予約表には書いてありました

さすが大学病院だ。分刻みで予定されるのか。  

病院までは車で30分ほど、逆算して7時30分に家を出る事にしました。

もうちょっと早い方が良いかも知れないが病人をあまり待たせたくないので。

いつも呼んでいるタクシー会社に電話すると。 

その時間はタクシーは呼べないと言われました。 

ちょうど7時から8時という時間帯は夜番と朝番の交代時間になるらしくタクシーの空白時間になるそうです。(後で調べると)

小雨模様の東京そして寒かった。 

母は駅前に行ってタクシーを拾って戻ってくる策に出ました。 

私は社チョーの見守りをします。 

駅前でタクシー乗り場で待つも一向にタクシーが来ません。 

(上記のようにタクシーは営業所に戻る為の空白時間なのです)

道路の向こうにタクシーが人を降ろしました。 それを見ていた母は急いでそのタクシーの元へ。

無常にもタクシーは行ってしまいました。恐らく送迎にして営業所に戻ったのでしょう。 

仕方がなくタクシー乗り場に戻ると、先ほどより列が伸び、来ないタクシーをイライラしながら待つ人々。 

小雨で寒い昨日の東京の朝模様。

7時50分頃になり、母もしびれを切らし、弟に車で送ってもらえないか?電話したそうです。

『タクシーが来てくれないのよ~』

『早めに行って採血しないといけないのよ~』

8時9分という決められた時間、退院後初めての外来、あわててヒステリックな声で電話していたことは想像できます。

弟も現場仕事なので来られないという事でした。 

そんな声を荒げて電話している母の後ろに偶然にもお客様であるT様の娘さんがタクシーの列にいたそうです。

『あれ?電気屋のおばさんですか?』 T様の娘さんから声を掛けられました。

T様の娘さんも、タクシーがあまりにも来ないのでお父様に車で来てもらうように電話したというのです。

そして、その時に母の電話を後ろで聞いていて。。。 

『電気屋のおばさん、もうすぐ父が車できますので、病院へ送りますよ』

ありがたい、ほんと嬉しい。 

駅前から店までT様は母を乗せてきてくれました。 

涙ぐみながら、『Tさんが助けてくれたんだよ。わざわざ車で病院に行ってくれるって』

そして、社チョーを乗せて病院へ向かいました。

ありがたいです。ホントありがたい。

T様の娘さんだって急ぐためにタクシ乗り場にいたのに、社チョーの為に遠回りを。

お客様は神様です。とよく言うけど、今回は本当に神様のように思えた。

都会はとかく冷えた近所付き合い、関わりを持ちたくないという人が多い中、

ウチのお客様は違うのかもしれない。 

いや、亀戸がそういう街なのかもしれない。 

この街 亀戸で商売できる事が嬉しい、いい人、いい街。 

亀戸最高です。