真夏のピーク時期より、9月の方がエアコンの水漏れの依頼が多く来ます。
同業者に聞いても同じ状況のようです。
エアコンから水が排水する経路の詰まりが主な原因ですが、真夏の方が水が流れる量は多いはず。 それなのにナゼ?9月になってあまり使わない時期になったのに!
依頼のところへ行って排水経路の掃除をしてなんとなく分かってきました。

この写真だとわかりにくいかな?

エアコン室内機の内部には水を受ける皿のようなものが、このような形をしています。
この皿の左右どちらかに、排水ホースにつながる穴があるのです。

この場合は右端にありました。
この皿の排水する穴の部分を蓋をするようにドロドロとしたものが塞がっている場合が多くみられます。
ちょうどゼリーのような半分固まったような液体です。
業界ではスライムと呼んでいます。
このスライムは水カビが繁殖してできます。
ではナゼ?9月に多いのか? ちょっと考えてみました。
真夏の時は毎日エアコンは使われ、水も絶えず流れていたと思います。
ところが9月に入り、少し涼しい日が数日ありました。
私はこの空いた数日間が問題ではないかと考えます。
排水されず、この皿の中で滞った水が腐食はじめたのではないかと思うのです。
カビは数時間ですぐに繁殖しますからね。
そして再び暑くなり、冷房をかけた時、このドロドロとしたスライムが排水口を塞いでしまったのだと推測しました。
水漏れをおこしているのであればそれの除去をすれば解決します。
それではそれを防ぐにはどうしたらいいでしょうか?
最近のエアコンの多くは、内部乾燥の機能があります。
エアコンの室内機の内部を乾かしてから停止する機能です。
これをオフにしている方も多いようですが、9月になってからはこの機能を使い乾燥させたほうが水漏れは軽減できると思います。
古くてそんな機能無いよ~ って方は。
思いきって暖房に切り替えるのもアリだと思います。
私はお客様に、もう今年は冷房を使わないと思ったら、一度暖房にして内部を乾燥させてから秋を迎えて下さい。と説明しています。
9月下旬にもなればもう冷房も終わりですよね。
是非この方法をお試しを。