クレームのお詫び対応に行ったら、お芋をもらった

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仕事の失敗は誰もが望んでいるわけではないけど、起きてしまう。
電気屋の世界では商品の不良だったり設置の不良だったりする。 
商品の不良の場合は製造メーカーの責任だけど、お客様からするとそんな事は関係ない。
使える環境を提供しているのが電気屋の役目なのだから。
だから扱う商品はできるだけ対応の良いメーカーを選ぶようにしている。
ネットや量販店を利用している人は割り切っているところあるけど、街の電気屋を利用している人は、商品の品質も求めている場合が多いので、その点も気を使って商品の選定をしています。 
なるべくトラブルなくお客様に迷惑をかけないようにしていても、不具合はゼロにはならない。 
今回、そのお詫びの対応をするためにお客様のところへ向かった。
一度、従業員が行き、その時は問題無かったという事だったが、再び不具合が発生。一回で解決しないという事は、お客様の怒りを感じたので、今回は私が向かった。
原因はほぼ分かりましたが、現在の栄電気の状況だと、製造メーカーに任せた方がいいので、その旨をお客さまに伝えた。 
クレーム対処は憂鬱になる。こういう仕事が好きな人はいないと思う。 
それこそ胃が痛くなる。 胃潰瘍などはこういうストレスが原因だったりする。 
延々と苦情を言う人もいる。ネチネチと言う人もいれば、声を荒げて言う人もいる。 
そんな覚悟で訪問したら、思いの外、お土産にお芋をくれた。
お客様も職人気質。 ここで何で?とかそんなヤボな事は聞かず、素直に、『ありがとう、ご馳走様』と頂いてきました。
工業製品である以上、電気製品は壊れる。 
壊れたから買い替えるというのが、今の日本の家電事情。
突然不具合が起きた電気製品。誰しも、『何で動かないんだよ!!』と不満が起きるはず。その矛先を電気店に向けるのが一般的。
その時にどう対処するか? その時のお店やスタッフの対応でお客様が受ける印象が断然違ってくる。
今回は買い替えではありませんが、もしかしたら、私の対応が良かったのかも知れない。 
このお芋は、今日の私をちょっと応援してくれたように感じた。