ビルトインガスコンロをIHクッキングヒーターに交換

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東日本大震災前は、この仕事が多くありました。 
オール電化住宅と言って、キッチンとお風呂のガスをやめて全て電気にすると、電力会社から割引など特典が多く光熱費削減として人気がある設備でした。 
震災以降、電気を使う事があまり良くない風潮、電力自由化で様ざまな電力会社の進出。 ホントにお得なの?という疑問も出て最近はIHクッキングヒーターの需要が少なくなりました。 
今回ご相談を受けた方は、ガスコンロで危ない思いをしたそうです。 
火の消し忘れ。 高齢と共に認知症も心配です。 
事が起きてからでは遅い。 そう決断され、IHクッキングヒーターの導入を決意されました。 
今回のガスコンロは、ガスオーブンレンジとの組み合わせでした。 
両方とも撤去します。
こんな感じに外しました。
さぁここからが大変。 天板のこびり付いた油を取らなければなりません。 
アルカリ性の洗剤を使用し根気よく取り除きます。
キッチンペーパーを周りに貼り付けシュシュシュとね。 
しばらく漬け置きしている間に配線工事をします。 
分電盤とユニットバス、そしてユニットバスの向こう側がキッチンです。 
ユニットバスまでは天井裏を配線し、キッチンからは露出配線する事にしました。 
使う電線はコレ。 使いやすい。
5.5スケアでアースが1.6mm 2号モールに収まります。 
2.6のVVFより柔らかいので取り回しがしやすいのです。
分電盤の裏から呼び棒を差し込みユニットバスの天井でキャッチ。
この棒に電線を巻き付け引っ張ってきます。 
キッチン、冷蔵庫の裏側に電線が出てきました。 
冷蔵庫の横を露出配線するので、配線は冷蔵庫で隠れます。 
そうしているウチに天板の油も取れたようなので、IHコンロを埋込ました。 
ガスオーブンレンジのあった空間は収納棚にするそうです。
試運転をし、使い方の説明をしてお引渡しです。 
思ったよりお湯の沸騰が早くて驚いているようでした。 
冬の季節はフリース素材の服を着る事が多いと思います。 
炎によって一瞬のウチに引火します。 
IHだからと言って完璧な安全策ではありませんが、炎が無い分安心して良いと思います。 
今回のようにガスからIHへの切り替えは配線が必要になりますので、必ずしも施工できるとは限りません。 
現地を確認してからの判断になります。 
ご相談お待ちしております。