穴が無ければ開け、壁が無ければ壁を作る

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ここ数日、エアコン工事においてチョット工夫した工事をしたので紹介します。 
築年数古いアパートの部屋にエアコンを取り付けしました。 
既存のエアコンは窓にパネルを取り付けそこから配管をしていました。 
今回大家さんからのご依頼で壁に穴を開けて配管して欲しいという要望がありました。 
現地を確認すると。 なるほど。 穴を開けたい部分は戸袋(雨戸)があります。
そしてヒサシがあります。 
その為に窓パネルを使っていたと理解しました。 
さて、どうするか? 
既存のエアコンを外し壁紙の跡を見ると過去4回ほど壁紙を張り替えた歴史がわかります。 いろいろ検討した結果。ヒサシと雨戸の間に穴を開ける事にしました。
しかも少しナナメにあけます。 外側を下勾配に。
こんな位置にあけます。
貫通しました。画像ではわかり難いですけど、内壁と外壁には高低差があります。
こういう築年数古いアパートはネズミの被害が予想されます。 
スリーブと呼ばれる筒を入れないとネズミに配管をかじられてしまうのです。 
そこで、角度と長さを考えこのようにスリーブを加工して配管穴に入れました。

これで通常通りエアコンが取りつけする事が出来ました。 
次の現場は壁が無い場所にエアコンを取り付けして欲しいというご相談でした。 
部屋を見ると、ここにしか付けられません。 
窓です。 
窓の枠に板を貼りつけ、そこに室内機を取り付ける事にしました。 
壁が無いなら壁を作れば良いのです。 
板の左側に配管用の穴を開け配管しました。 
このように栄電気の仕事は相談から始まる事が多いのです。 
街の電器店の仕事の多くはこのように相談から始まります。 
いきなり、『これ下さーい!』というのはまずありません。 
カッコいい言葉で言えば電気製品のコンセルジュです。

昔の言い方で言えば『御用聞き』です。 
御用聞きはアドバイスだけではありません。時には取り扱いを説明に行ったり、故障の診断をしたりしています。 

ごく普通のサービスです。  
このサービスが受け入れられ街の電器店は支持されていると思います。 

ところが、この度、量販店も同じようなサービスを展開してきました。 

月額14,800円の定額サービスです。  
この金額に同業者は驚いたと思います。
『えーーーー! ウチでは無料のサービスじゃないの!』ってね。 
そうなんですよね。 
街の電器店のサービスの事があまりにも知られていない。 
このブログは同業者さんも見ていると思うので、少しは『喝!』を入れないとね。

知られて無ければ、存在しないのと同じだよ。 

せっかくお客様の喜ぶサービスをしているのだから、その事を伝えないと。 
もっと発信していきましょうね。