エアコンの配管を通す穴。
マンションなど集合住宅ではほとんどは事前に穴があけられています。
でも戸建て住宅の場合は、後からあける場合が多い。
先行配管、(埋設配管)では建設途中で配管されますが、完成後にエアコンを取り付ける場合は、エアコンを設置する業者が開けるようになります。
ここが問題なのです。
残念ながら価格競争のツケが消費者にまわって来たのです。
どうしても見えないところで手抜きをする業者が絶えません。
下請け、孫請けの世界ではどうしてもそうなってしまうようです。
今回は典型的な手抜き工事である、エアコンの配管スリーブを入れない場合どうなるか?
その事例を紹介します。(タイトルにある通りですけど)
今回、エアコンを入れ替えるにあたり発覚しました。
配管を通す穴にスリーブが入れてありませんでした。
これだと、外壁と内壁の隙間をネズミが自由に通ってしまいます。
毎年10件以上ネズミの為にエアコンが不具合を起こしているのを見ています。
そして、今回はこの配管の穴を利用してBSアンテナの配線が使われていました。
これはよくあります。 後から配線する場合は、エアコンの配管穴を利用するのです。
光通信やLAN配線なども利用しています。 これは別に問題では無いのですが、配管にスリーブが入って無いと、ネズミがこれらの線を齧るのです。
見えるかな?電線が剥けています。
取り出しました。
断線までしていませんでした。アンテナ線なので、この状態でも視聴出来ていました。
これが電源の100Vでしたら、危険だったかも知れません。
幸いにエアコンの入れ替え時に発覚したので修復してあげました。
もちろん、スリーブも入れてあげてね。
これがもし、他の業者だったらどうだったろうか?
エアコン専門にやってる業者はアンテナの材料なんて持ってませんからね、気が付いても見ないふりしていたでしょうね。
スリーブも穴開けが無いと指示されていたら持参してないかも?
価格と、作業の合理化でイレギユラーの対応が出来ない業者が増えています。
そして見えないところで手抜きをされています。
今回、お客様に報告はしましたけど、特に追加料金を請求するわけもなく、普通に会計処理を終わらせました。
真面目に仕事していると自分でも気持ちいいものです。
そして気持ち良くビールが飲めるのです。
気持ちいい仕事の汗をかいた後のビール。
誰よりも美味しく飲んでいるのは私だと自負しています。
今日も飲んじゃおう。カンパーイ!