地デジの改修工事の時、BSも出来るか相談される事が多い。
そう、折角ですからね。 ただBSの信号というのは、配線の途中で損失と言って、信号が弱くなってしまう割合が
地デジに比べて高いのです。
その為に、BSの信号を各部屋に配線するにあたって、規定の同軸線で配線しなければならないのです。
例えば、TV端子がこういう形状だった場合。
フィーダー線という昔に使った平べったいアンテナ線を使うTV端子です。
これを使うとなると、築年数は古く、屋内の配線も3C2Vなど、BS信号がなかなか通り難い配線が予想されます。
もしかしたら、多くの業者はBSは無理と判断して、別配線(露出配線)とする事でしょう。
今回、5階建てのテナントビル。 オーナ様の部屋は3階、4階、5階。
配線は5階から階下へ、芋づる式の送り配線となっています。
う~む キビシイ!
5階は大丈夫だと思いますが、3階までは。。。
2階、1階は店舗なのでとりあえずBSは映らなくても良いとの事。
こういう場合、BSの発信機でもあれば、仮接続して調査できますが、そこまでの設備投資をしてもあまり使用頻度が
ありませんので、とりあえずBSアンテナを接続して調査してみました。
もちろん、TV端子も交換します。
3階で測定すると、NG、4階、5階はOKでした。
お客さまには、この事は事前にお伝えしていたので、5階が映れば良いと了承してくれました。
そして。
とりあえず3階にTVを設置してみると。
おお!! 映った。
この事も実は想定してました。 測定器で測ると、キビシイ数値でもTVの性能か?
結構受信できてしまうものです。
ただ、やっぱりきちんとした数値じゃないので、受信できなくなる可能性はあるとお伝えしておきました。
よく作業の途中に、ついでにBSも・・と安易に工事内容を変更される方がいますが、実はBSがあると無いとでは
場所によっては、こうのように安易に出来ない場所もある事を知っておいて欲しいのです。
地上放送が最近、ツマラナイという事でBS受信の要望が増えています。
ウチは出来るか? そう思ったら上記のようにTV端子を見てください。
それと建物の築年数。
上記のような端子や、同軸コードを剥いて接続する場合は屋内配線が使えないかも知れません。
同様に築年数が20年以上古いと、やはり屋内配線は使えないかも知れません。
これは大まかの目安ですから。
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