アンテナが境界線を越えていたので撤去しました。

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これで分かるだろうか?

ビルとビルの間。 空が映っていますが、そのわずかな隙間の中に何かあります。 

右側のビルの屋上にアンテナがあるのです。 

現在左のビルが建築中で、もう少しで右のビルと肩を並べます。 

そうなると。 

上空で境界線を越えたアンテナが邪魔になってしまいます。 

以前は左のビルの方が小さく、右の高いビルからテレビの電波をもらっていたくらいでした。 

東京ではこのような隣り同士でアンテナの電波を融通しあっている場所が多くありました。 

地デジになり、スカイツリーから電波が出ると、小さい建物で、ビルの陰に隠れても、電波障害が無くなり、このような設備は不要となりました。 

実はこの境界線を飛び出したアンテナもその名残です。 

今回不要となりましたので、撤去となりました。 

見積もり時、下から見ただけなので、屋上は平らだし特に問題ないと安易に考えていました。 

ところが。 

屋上棟の上に給水用のタンクのやぐらがあり、そのやぐらにマストが設置してありました。 

現物はデカイ。 

目測を誤りました。 

重さを軽減する為に、上空でアンテナの素子を切断して軽くし、さらにマストに取り付けたままパーツを分解。 

ステンレスなので重い。 

現場の写真が余裕なく撮れませんでした。 

工具や部材を落としたら大変!下で作業している人がいるので慎重に行いました。 

久しぶりに恐怖を感じた現場でした。 

後日ビルのオーナー様が支払に来た時に、『高くて大変だったでしょ~』

という言葉に。 

『高いの慣れてますから平気でしたよ』 

強がりを言ってしまった沼ちゃんでした。