最近、学生の頃のような強烈な思い出を経験しましたか?
卒業、就職、結婚、出産。 人生において様々なイベントが今まであったと思う。
学生時代が終わってからは、多くの人が家族という単位の思い出だと思う。
家族とは別の私個人だけの思い出。。。
そんな私だけの思い出というのは久しく経験が無いというのが一般的なんじゃないかな。
休みの日は家族と過ごしているごく普通な生活。
仕事に追われる毎日。家族サービスや子供たちのイベント中心の生活。
いつしか自分だけの思い出って、そう経験出来なくなっているのが現状。
それが悪いって事じゃありませんよ。私は家族をもっていないので経験したことのない羨ましい生活です。
家族を持って無いから好き勝手にやっているように外から見ると思われるけど、いつも仕事に追われ両親と同居で、羽目を外してはしゃいだ事は殆ど無い。
時どき行く釣りやカヌー遊びが唯一の自分だけの世界。
それもマンネリ化して、なんとなく面倒になっきて腰が重くなってきた。
何か新しい刺激が欲しい、今の自分に無い事をやりたい。 そんな事を思いながら、くすぶり続けていた。
そんな時、この平凡な日々をぶっ壊すイベント、『短パンビール部』という活動があるのを知った。
50歳を過ぎ、10代の頃のように、はしゃぐ事が出来るのではないか?
参加条件はいくつかあって、その条件をチェックしていくと。
OK、OK、OK 全部クリアーしちゃった。
これは参加するしかない。
大人のクラブ活動。
『長野へ行ってビール作りをしよう!』 そんな大義名分を元に、ひたすらビールを飲みあかす部活動。
みんな同じビール好き。
『私カシスウーロンお願い』なんて人は誰も居ない。
同じ趣向の人の集まりだから最高に居心地がいい。
そしてキャプテンである、奥ノ谷・短パン社長の気配りがすごく、部員みんなを楽しませ、喜ばせる事に徹してくれた。
だから、笑った、楽しんだ、笑った。
飲みあかし、笑い転げた。
2回にわたる合宿の部活動。
1回目と2回目の間の期間も仲間の事が気になり、SNS上でどんな事をしているか?毎日チェックしていた。
『あっ、今日はベアードビールを呑んでいる。』
『おっ、今日は日本酒じゃん』
『えっそんな凄い仕事だったのね』
多くの部員は経営者。第一線で活躍している人達。 誰もが自分の仕事のスケジュールを調整して参加しているのです。
日本全国にいるそんな『短パンビール部』の部員の仲間意識はとても高い。
だから2回目合った時は、話題に尽きない。
もっぱらクラフトビールなどお酒の話が多かったけどね。
同じ釜の飯を食べた仲というけど、朝から晩まで飲み食いした仲って、高校のクラブ活動より濃い時間を過ごしたと思う。
ビールが完成し、多くの人にいきわたり、ネット上でバーチャル的に一緒に乾杯をした。
ビールの栓を抜くと泡とともに思い出が吹き上がってきた。
ちよっぴり泣けてきた。 まぶたの裏に、みんなの笑顔が浮かんできた。
1泊2日を2回にわたっての部活動だけかも知れないけど、ボクにはこの思い出が強烈にココロの中に刻む事が出来た。
歳がえもなく青春してしまった。
『青春の輝き』 カーペンターズのこの曲が今回の短パンビール部でボクの中でテーマ曲となっていた。
『どうでもいい世界で満たされようとしたのね』
『未完成な世界で完全を求めていたのね』
歌詞の内容のように、くすぶっていた自分を象徴するこの曲。
この曲をBGMにスライド動画を作ってみました。
(部員の皆さんの写真使わせていただきました)
思い出がよみがえります。
歳をとると涙もろくなる、ビールの栓を抜くたびに思い出して涙が出てくる。
行動を起こさなかったら、こんな素敵な思い出は作れなかった。
過去を振り返らないのが最近の私。
それでも。
いつかまた。
今回の出来事を思い出してきっとボクは泣いてしまうんだろうなぁ。