高級炊飯器が発売されているワケ。

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一台10万円する炊飯器が各社から発売されています。

炊飯器の調子が悪いのでヒョイと炊飯器を購入しにきた方が10万円する炊飯器を見て、こんな高い炊飯器必要ナイナイ。

と2万円台の炊飯器をお買い求めになります。 

日常の主食である『ごはん』を作る道具となると、どうしても実用的な道具として見てしまいます。

毎日使うモノというのは安価なものでイイ。  

ところがどうでしょうか? 普段あまり使わないのに、やたらとこだわって購入してしまった調理器具がけっこう皆さんお持ちです。
フランス製の高級鍋? 真空調理器具や無水調理鍋なども結構なお値段します。

以前、3万円のスロージューサーをおススメしたら、『私は8万円の手動のジューサを持っているワ』とご自慢気に話されておりました。 

これらの商品は持っている事で満足が得られる商品なのです。
 
実際は週に一回使うかどうか?の商品なのですけどね。
逆にこういう考えの方もいます。『毎日使ったらもったいない』とね(笑) 

10万円する炊飯器は昨今の日本の『食』事情を考えて発売された商品です。

多様化する日本の『食』 外食も多いし、加工された食べ物。お惣菜もいろいろあるし、主食の『ごはん』は毎日食べるという方も減少しています。

今の日本の『ごはん』という位置づけは主食というより、食べ物の一つとなっているのかもしれません。

もう毎日ご飯を炊くという習慣が薄れてきているのです。 そんな時代の中で最近のお米はイロイロなブランド米が出てきました。

味、粘り、弾力、香り それぞれ個性あるお米なのに炊き方が悪いと台無しです。 

あまり知られてないようですが、お米の炊き方『始めチョロチョロ~』という炊き方は昔の米で昔のかまどで炊く炊き方で、今の米に合った炊き方とは言えません。

せっかくの個性的なブランド米の本来のおいしさを味わう事が出来ていないのです。 

そこで、ブランド米ごとに炊き方をしてくれる炊飯器が登場してきたのです。 ブランド米ごとに適した炊き上げ温度と時間、蒸らす温度と時間を自動で行ってくれるのです。

毎日同じお米を炊くのではなく、『ごはん』という食べ物の一つを楽しむようになってきた日本の食文化の為に登場してきたのが、10万円する炊飯器なのです。

いかがでしょか? 
今日は『あきたこまち』 明日は『コシヒカリ』みたいに『ごはん』を楽しんでみるのは。
 
ちなみに高級炊飯器は都内だと世田谷区で売れているそうです。まぁそれは納得しますけど、亀戸の人だって味にはウルサイですよね。