このタイトルの意味から解説しないと何だかわかりませんよね。
今回、エアコンの入れ替え工事で機種が選べないという事例です。
1)配管が壁の中に埋まっている埋設配管でした。
2)室内側に電源が無く室外機から受電するようになっていました。
室外機側から電源を取る仕様の建物でも、室内機側に配管の穴を利用して配線するすれば、一般的なエアコンを選定出来るのですが、こちらのマンションはそれが出来ません。
分電盤からも配線が難しく(出来ないことはありませんが、露出配線できれいになりません)
今回は上記の条件を満たす機種を選定した方が得策と判断しました。
室外機側の電源となると、メーカーは限られています。
ダイキンがほぼ独占です。
お客様に建物の仕様で、機種が限られてしまう事をご説明し、ご希望の機能を優先し機種選定をしました。
既設のエアコンを外すと壁紙が貼ってない場所で出でしまいます。
(想定内です)
新しいエアコンで隠れる部分と、埋設配管なので、配管位置が決まっているので、その辺を調整しながら、室内機の位置を確定します。(位置決めといっても、数センチしか動かせません)
上手く、壁紙が隠れる位置がきまりました。
配管を接続し、室外機とつなぐ電線、そして水が流れるドレンホースを接続します。
この時施工しやすいなぁと思ったのは、ドレンホースの処理でした。
壁から出ているホースを接続する時、他のメーカーは難儀する事があるのですが、この機種は、長さ合わせや接続も本体の横から出来るので、施行がしやすいと思いました。
そして、完成写真を撮り忘れてというミス。
壁紙の張り残しも隠れ、お客様も、そして自分でも満足した施工が出来ました。
現場仕事って、施工の流れを想定して手順を決めます。
でも、施工中に想定外の事が多々あるのが現場仕事です。
その時の対処の仕方の引き出しを多くもっているのが、キャリアを積んだプロなんだと思っています。
決められた事をやるのでは労働者です。
私は職人であると自負しています。
私たち職人の中でよく言われる言葉を最後に記しておきます。
体だけで働くやつは労働者。
頭と体で働くやつが技術者。
頭と体と心で働く人は芸術家。本物の職人は芸術家じゃなきゃいけない。