夕刻、お客様から電話での救援要請。
『電気が点くところと点かないところがあるんだけど見てくれませんか?』
とっさにブレーカーが怪しいと思い。
『ブレーカーが落ちている所ありませんか?』と尋ねると。
『どこも落ちてません』と。
ココまでの情報を元に訪問しました。
障害内容を確認します。
お客様が確認できているのは、部屋の照明が点くか?点かないか?
これを頼りに調査を開始すると間違った検証をしてしまう可能性があります。
照明は電気を使う機器の一部です。
この部屋にもいろいろな電気機器があります。
それらをトータルでみて行かないと、遠回りな調査になってしまいます。
この場合は分電盤周りから調査をするのが効率的です。
電気も水の流れと同じで、上流と下流という考えで調べればイメージがつかめます。
分電盤、すなわち電気の上流部分から調べて行けば、どこから電気が止まったか分かるのです。
分電盤の上段の安全ブレーカー4個だけが電気が来てない事が判明。
となると、この分電盤の上流部分で電気が遮断されたのです。
ちょっと一般の人には理解しにくいのだけど、この赤、白、黒の電線3本で日本の電気は送電されています。
そのうちの一本、今回は黒い電線の電気が来てなかったのです。
3本全部来なければ、お客様は停電したと思うでしょうね。
ところが今回は一本だけがこのお宅に送電されていなかったのです。
だから分かりにくい症状が出たのです。
これの原因は、電柱にある遮断装置(分かりやすく言えばフューズ)が働いて電気の一部が送電されなかったのです。
電柱の上の仕事なので、家電屋レベルの仕事ではありません。
東京電力に手配して復旧をお願いしました。
この現象って最近になって多発しています。
この2年くらいかな?
以前は東京電力はこの事が起きないように定期的に交換メンテナンスしていました。
でも最近は、障害が起きてから交換するようになったようです。
恐らく今後このような事が貴方のところでも起こる可能性があります。
その時の為にこのブログの事を頭の隅に置いておいてもらえれば慌てないで済むと思います。
でもやっぱり慌てちゃうだろうなぁ。 その時は栄電気まで連絡くださいね。
アッ亀戸の人だけ