購入したばかりの掃除機が途中で止まってしまうという事で、お客様宅へ伺い検証してきました。
電気製品は工業製品である以上故障や初期不良があります。
これが少ないから日本の製品は優れていると評価されてきましたが、最近はいくら日本のブランドといっても海外の部品だったり海外で組み立てているので、昔のような品質は難しくなってきたと実感します。
販売していて、初期不良というのもそれなりにあるのです。
だから、初期不良でも対応が良い国産メーカーの方が販売していて安心するのです。
・・・もしかしたら初期不良かも知れない? そんな心配をしながらお客様のところへ向かったのです。
そして実際に検証してみると。
どういうワケか?その掃除機は止まりません。スイッチの接点不良か?そんな疑いを持ちつつ、スイッチ部をたたいてみたりしても止まりません。
上に向けたり、止めたりスタートさせたり、あらゆる向きで操作してみたり。
電気屋あるあるなのですが、修理に伺うと直ってしまう。
今回もそれかな。 とおもいつつお客様に実際に操作してもらいました。
・・・・止まりました!! なんか不具合が出たのに、発見できたことが嬉しく思ってしまう。
そして原因が分かったのです。 なんと掃除のグリップ部の持ち方だったのです。
私はこうやってホースを握って操作していました。
ところがお客様はこのように、スイッチ部が隠れるように握っていたのです。
ビミョーな握る位置ですね。 これで分かりましたね。
握った所にスイッチが当たって電源が切れてしまったのです。
原因が分かったので、お客様は握る場所を意識して使ってもらえれば、もう止まる事はないでしょう。
でも、このスイッチの位置というか、形状も良くないと思います。
もう少し下の方にするとか、出っ張る部分を高くすれば、スイッチに触れないと思うのです。
人間は細かい操作をしようとすると道具の先を持とうとします。
小さい文字を書くときはペンの先の方を持ちますよネ。
掃除機も狭い所を掃除する時は自然とグリップ部の先に近い方を持つようになるのです。
その時にこの運転ボタンに触れてしまうのです。
このボタンについては製造メーカーに伝えておきました。
今回の結果は製品の故障ではありませんが、お客様は故障だと思って、販売店である栄電気に申し出たのです。
当店で販売したものですから、訪問して検証し、その結果、使い方の説明で解決しました。
これがもし、通販で購入した場合どうなるでしょうか?
半ばクレームのように怒り心頭で商品を送る事でしょう。 その間掃除機はありません。
そして異常が無かったと送り返されます。
でも使い方が悪いので、また止まってしまう。
・・・止まってしまう原因を指摘してくれる人が居ないからです。
結局こういう方は他の商品を買い替えてしまうのです。
そしてネットの評価で『修理に出してもまた止まってしまった。』
そんなネガティブ投稿してしまうんでしょうね。
今回、リアル店舗の役割として、こういう事は大切な業務なんだと実感しました。
そして、こういう事は実は良くある事なんだと、知ってもらいたくてこうしてブログに書いてみました。