情報の拡散にビビった時間を過ごした。不正確な情報もこうして広まる

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ことの始まりは、お店に買い物に来たお客様への対応でした。 

『この電池と同じ大きさのをください!』 

よくある出来事です。乾電池のサイズ、単一とか単三とか名称が分からないから持参してくるお客様は大勢います。 

その見本として持参された電池を受け取とると。 

アチぃ! 2個あるうちの1個が異常に熱いのです。

とっさに気づきました。 

これは乾電池を短絡させて通電してしまった事による発熱。  

よくお菓子の缶や、海苔の缶に乾電池を入れて同様な発熱を経験しているので、同じ現象が起きていると思いました。 

恐らくお客さまが入れてきた袋に原因があると思い、見せてもらいました。 

保温シートが内装されたショッピングバッグでした。 

アルミは電気を通す。アルミの保温材による短絡と思い、これは注意喚起しないと! そう思いツイッターに投稿しました。

僕のフォロワーは2500人程度、有名人でもインフルエンサーでもない。 ごく普通の注意情報だと思って投稿しました。 

ところが、急にリツートと言って、投稿のシェアーという第三者にも見せる再投稿してくれる人が次々と現れ。 

翌日には200万件の回覧数となってしまいました。 

SNSの用語でバズるといい、まさにバズっていました。 

こうなると、方々のネット上のまとめサイトから連絡があり、投稿を引用させて欲しいと依頼が来ました。 

私もこの時は、情報として皆さんにも知って欲しいと思い、有無をいわず承諾をしていきました。  

そんな時、ツイッターのコメント欄に保温材はビニールコーティングされているので通電しないという書き込みがありました。 

ん? 

これは検証しなくては、私は間違った情報を発信してしまったかもしれない。 

そんな不安を元に、自宅にある数枚の保温材にテスターを当てて検証しました。 

通電するとピーっと音がするのですが、どこにテスター棒を当てても何も反応しません。 

保温シートは通電しなかったのです。 

私は不正確な情報を拡散させてしまったのです。 

夕刻の時間では約250万件の回覧数と増えていたところでした。 

これは投稿の修正をしなければいけない! でもツイッターというのは一度投稿したものは修正できません。 

拡散されたものは元に戻せないのです。あとは時間とともに鎮火を待つだけです。 

ツイッター上ではこのテストした動画も投稿し、アルミ保温材が原因ではないことを伝え、推測ですが、バッグの中に鍵などの金属による接触の発熱ではないかと投稿しました。

ネットのまとめサイトからも連絡が入り、発信を取りやめたところや、この検証したところまで載せてくれ、今回は保温シートではないが、乾電池をむき出しのままで袋や缶にいれるのは発熱の恐れがあるというようにまとめてくれるサイトもありました。 

今回、思い込みの投稿でご迷惑をかけた方、申し訳ありませんでした。 

そして、ネットの拡散ってこうやって雪だるまのように膨れ上がっていくんだと実感しました。  

また、世にいうフェイクニュースやデマも同様に拡散してしまうのも、このようになるんだなぁと実感しました。

発信する側も受ける側も、情報の正しさを見極めないといけませんね。 
 

これがこりて、発信が少なくするって事はしませんよ。 

これからも、発信していきますので、ご贔屓のほどよろしくお願いいたします。