舟底天井ってご存知ですか? 和室にみられる天井で、天井の中央をてっぺんに船の底のように勾配が付いた天井です。 中央には飾り棟木があります。
この天井には一般的にコードペンダントというコードで吊るす照明が使われます。

今回、このコードペンダントをLEDシーリングに交換してほしいという要望です。
東日本大震災以降、このようなコードペンダントは人気が無くなりました。
地震で揺れることで、落下の恐怖があるからです。
天井に付けるシーリングライトに移行してきました。
今回のそんな要望。
でも、このままではシーリングライトは取付できません。
工夫が必要です。

これからご紹介する方法は『沼ちゃんアダプター』という方法で、和室の天井にみられる竿フチ天井など、コードペンダントしか取付できない場所でも取付できるよう工夫した方法です。
昔にこの方法をネットで公開し、多くの方が利用するようになりました。
まぁ。コロンブスの卵のような物で、後からいろいろ言ってくる人も多くいましたけどね。

今回は、飾り棟木なので、太い。普段は垂木を使うのですが、今回は垂木では高さが確保できない。
思いついたのは、エアコンのプラベース。
こういう事やると、また後からいろいろ言う人でてくるだろうなぁ。

これで高さを合わせて。

コンパネを貼って、引っ掛けシーリングを取付ました。

完成!! 使った材料は横からのぞき込まなければ、見えません。
お客様も大変喜んでくれました。
現場にある材料でベストを尽くします。
エアコンのプラベースかよ!って、思う人もいる事でしょう。
もっと別の材料を使えば職人的考えではいい仕事ができたかもしれません。
でもそれは作業者の自己満足です。
お客様はしっかり照明器具が付けられていればいいのです。
さらに言うと安価にね。
作業者の自己満足のためにお金をいただくわけにはいきません。
お客様本位で物事を考え作業するようにしています。