建物の建築材料でALCと呼ばれる壁材があります。
発砲コンクリート、ヘーベルなどといろいろな呼ばれ方をします。
4階くらいの集合住宅はこの壁が多い。
柔らかく加工しやすいので多くのところで使われています。
柔らかいと言ってもALCの中には鉄筋が入っているので丈夫ですよ。
でも、このALCはビスなどは柔らかくて物を留めるときに効かなくて苦労します。専用のビスを使ったりします。
今回この壁面にエアコンの室外機を吊るす事になりました。
コンクリートの場合はアンカーと呼ばれるモノをコンクリートに打ち込めば固定できるのですが、ALCはそれができません。
一般の住宅では外壁がALC,内壁が石膏ボードの場合が多いのですが、ここは工場なので、ALC一枚の剥き出しです。
いろいろ考えた結果、壁に全ネジを通す穴を開け、全ネジを通し、部屋側にはアングルを渡し。外側にブラケット型の吊り金具を取り付け挟むように取付けしました。(わかるかな?)

まずは、天井付近に3ヶ所穴をあけました。

全ネジを通しアングルを取付。

外側にブラケット型の壁面吊り金具。
ALCを挟むように固定しました。
これで重量のある業務上エアコンの室外機でも安心して吊り下げられます。


室内機の上にアングルはありますが、のぞき込まなければ見えません。
工場なので見えてもいいのですが、多少は見栄えも考えました。
このような施工は一度下見をしないと、案が浮かびません。
現地に行って考えるようでは、手持ちある材料で完結する事になります。
これ自体は悪い事ではありませんが、後から自分の中でベストではなかったと悔やむのです。
栄電気では極力現地の下見をします。もしくは現地の写真を見させてもらってます。
いい仕事したいですからね。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。