エアコンの暖房が効かない・・原因発見

 | 

エアコンの移設の依頼を受けました。

エアコンを外す時、配管の中に入っているガス(冷媒と言います)を
室外機の中に封じ込める作業を行います。 
この作業を行わないと、プシューっと凄い勢いでガスが噴出します。

一般の方は、絶対勝手に配管を外さないでくださいね。
きちんと業者に頼んでください。

さて、このエアコンの移設で、配管を外す時、ナットが緩んでいました。
というか、このナット割れていました。

・・・と言う事は。
『このエアコン 効かなかったのではないですか?』とお客様に尋ねると。
『そう、設置してすぐ ガスが抜けて入れてもらったのよ』とお客様。

某量販店の工事人が来て作業したそうですが、肝心の原因を調べないで、
ガスだけ入れたようです。 

『ガスが抜けた原因はこのナットが割れていたからですヨ』と説明。
『こんな硬い物が割れるんですか?』 とお客様。

そう、割れるのです。 電気屋なら何回か経験があるのです。

幸い自分の施工したエアコンではまだ経験ありませんけどね。

ナットが割れる主な原因は、締め付けが強すぎる事です。
ナットを締め付けるのは、規定の強さ(トルク)があって、これ以上
強く締め付けると、このように割れる場会があるのです。

私は、締め付けるのに、規定の強さで締め付ける
22x42N.mフレフ-ナット用トルクレンチ Ea723-3h
を使用して締め付けています。(私はコレじゃないけど)

話は元にもどして、移設の為に外したエアコンは、冷媒が抜けているので、
このまま設置しても暖房は効きません。

今回の場所は千葉の稲毛だった為、冷媒を入れる作業は購入した店に依頼
してもらう事にして、私は取り付けだけを行いました。
これが亀戸ならガスも入れてあげられるのですがね。

久ぶりに見たナット割れ。1年に一回みるか というくらいです。

お客様にこの事をきちんと伝えて置かないと、私のミスになり兼ねない
出来事でした。