ビルの谷間のエアコンの室外機。
大きなビルの裏のまた裏。 通常は人は入れないそんな場所にエアコンの室外機は
よく置かれています。
そこにたどり着くと、ボワ~んとした音、各ビルにあるエアコンの室外機が共鳴しています。
そして、ムわぁ~とくる空気。 暑さと同時に埃っぽさも含んだ空気が私のタバコも吸わないきれいな肺を通過する。
昼間でも薄暗いこのビルの裏は、ネズミの集会場となっている。
飲食店の倉庫から盗んで来たと思われるパスタの梱包ビニールがエアコンの
室外機の裏側にピタリと貼り付いていた。
ネズミはどういうわけか、こうやってビニール類を散乱するのが好きなようです。
エアコンの室外機の裏のビニールを一枚一枚剥がしていると、首裏にポタリと
液体のような、何かが落ちてきた。
手で首の裏を拭うと、真っ黒い油だった。
上を見上げると、厨房の換気扇の排気口が見えた。
どうやらココから油が下に落ちているようだ。
エアコンの室外機が油まみれも納得でできる。
私は、室外機の裏をブラシで擦り、油混ざりのホコリを取り除いた。
本来なら、もっと掃除をした方がいい。
でも、飲食店さんのフトコロ事情も理解している。
まずは、この夏乗り切れば良いのです。
このエアコンの室外機は、またこの過酷な環境で動き始めた。
もし、この室外機がしゃべる事ができたなら。
『今度 設置するなら、一般の家庭にしてくれ』
そんな事をじゃべるんじゃないかな。
ガンバレ室外機。
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