現金商売って楽しいし、いろいろな気づきがあって刺激的です。
ネットの世界で、数値を入力して、翌日には宅配で届く買い物をしている人にはワカラナイ、
人間味あふれた商売と言うものがそこにはあります。
都内近郊のスーパーには無人のレジがあるそうです。 買い物客が自らバーコードを読ませ、支払いを済ませる仕組みだとか。
『いらっしゃいませ』 もなければ、『ありがとうございました』も 無い世界。 寂しいですね。
黙っていても食料品を買っていくし、売れていく。 それが良しとされる世の中。
以前商店街のイベントで駄菓子屋をやった事がありました。
子供たちが無言で欲しいものをとって差し出すのです。
『これくださーい』も何も言わずに。
レジでの買い物に慣れているからなんでしょうね。
ありがとうも何もない無言の駄菓子屋での買い物。
ラーメン屋さんで食券を事前に購入するシステムの店だと、食べ終えると黙って帰る人を良く見ます。
もう会計済んでいるから、『ごちそう様』って言って店員にお勘定をアピールする事が無いからね。
ラーメンを提供する側も無言で帰るのは寂しいと思う。
これから益々キャッシュレス時代になります。
会計時に自分でスマホをかざして、ピッって会計を済ます店がどんどん増えると、会話の無いお店になってしまうのかな?
なんか世の中の合理化の中に埋もれているようで、ボクは嫌だなぁ。
生き生きとした人間らしさが感じられない。 社会の中の歯車の一つとして生かされているような気持ちになってしまう。
歯車ならまだ良いよ、潤滑剤程度の存在になってしまうかも。
現金を使わなくなると、手持ちのお金が減るという感覚が薄れてきます。
月末になると、スマホの通信制御のように、出費制御が起こり世の中の消費が月末になると停滞するようになるかも?
ボクに限って言うと、そういう世の中になると。
あといくら分飲めるという感覚がなくなると、こりゃボクは大変だ。
目の前にあといくらあるから、今日はここまでって制限が出来る。
そんな事考えながらお金を使う事って面白いんだけどね。 あと何年そんな楽しみが出来るのかな?
今宵はそんな社会の流れに反して、このザルの中のお金と対話しながら酒を飲むとしよう。
あっザルじゃなかった、灰皿だった。